女貞子(じょていし)

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「基源」
科名:モクセイ科/属名:イボタノキ属
和名:唐鼠黐(トウネズミモチ )/生薬名:女貞子(ジョテイシ)/学名:Ligustrum lucidum.
女貞子は中国原産で、わが国でも公園樹として植えられている。モクセイ科の常緑小高木、トウネズミモチの果実を用いる。わが国の関東南部から沖縄、朝鮮半島、台湾などに分布するネズミモチの果実も用いられる。トウネズミモチは樹高10mに達し、ネズミモチより大きい。果実は紫黒色でネズミの糞に似ている、木はモチノキの似ている。ネズミモチの名の由来である。冬でも葉が青い様子を貞女になぞらえて女貞といっている。

「出典」 神農本草経 上品
「別名」 女貞実、熟女貞、冬青子、鼠梓子
「性味」 甘、苦/涼
「帰経」 肝、腎

「成分」
オレアノール酸、ウルソール酸、マンニトールなど。
「効能」
オレアノール酸には強心、利尿作用がある。
漢方では肝、腎を補い、腰や膝を強める効果があり、滋養薬として足腰の筋力低下、めまい、白髪、視力低下、かすみ目などに用いる。
焼酎につけた女貞酒は滋養、強壮の薬用酒である。
「薬理作用」
補肝益腎、清熱明目。
強心作用、通便作用、滋養作用。
「応用」
1.肝腎陰虚による頭のふらつき、目のかすみ、腰膝酸軟、病的白髪に用いる。
旱蓮草を配伍し二至丸として使用する。
「簡便方」には、二至丸に桑椹を加えると、効力はもっと著しいとある。
2.陰虚による発熱に用いる。
「陰は虚すれば内熱が生じる」といわれる。
女貞子は肝腎の陰を補うと同時に、虚熱をさますことができる。
多くは地骨皮、牡丹皮、乾地黄などを配伍して使用する。
3.肝腎陰虚による視力減退、目のかすみに用いる。
熟地黄、莵絲子、枸杞子など補肝腎、明目の薬物を配伍することができる。
「注意」
女貞子の薬性はしつこくなくても凉性に偏るので、下痢を伴う脾胃虚寒証と陽虚証には禁忌。
「用法・用量」
1日常用量として煎剤には1日6~15グラム、内服。あるいは丸剤に入れる。外用には適量。

商品名女貞子(じょていし)
規格500g
価格980円・箱
製造元中国
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